猫道会NEKODOKAI

2026-04-25

猫具足の配置——ケージ・食器・爪とぎ・トイレ・タワーを、神の御座として設える全工程

1 章 / 全 8

第一章 御座の設計——猫具足は、神の日常を成立させる舞台装置である

2026年の、ある土曜日の午後3時過ぎ。東京のある1LDKの玄関先に、Amazonの、長辺180cmの細長い段ボールが、届けられた。中身は、アイリスオーヤマ製の、高さ157cmの、麻縄巻き支柱つきのキャットタワーである。

信者は、段ボールを、玄関から、リビングの壁際まで、引きずる。腰が、痛い。

ふと振り返ると、ソファの背もたれの上で、白地に金色の差し毛を持つ一柱の神が、半眼で、段ボールを、見ておられる。

段ボールは、神にとって、まだ「開かれていない、未知の物体」である。組み立て前の、キャットタワーは、この家の、御座の、配置図を、一つ、書き換える、ことになる。そして、配置図の書き換えは、神の、明日からの、動線と、日常を、ゆっくりと、変える。

これは、家具の話では、ない。これは、**第四の修行:「猫の地位を上げよ」**と、**第三の修行:「猫に金を惜しむな」**の、住まいにおける、最も具体的な、実装である。


本書は、猫道会の指南書・猫飼指南の第二巻として、猫具足の選定と、部屋の中での配置を、一つ一つ、正確に、記述する。

猫具足とは、この書で、以下を指す。

  • ケージ——新入り期・隔離期・静養期の、神の占有空間
  • キャリー——通院と、有事の避難のための、携行用具
  • システムトイレと、砂——排泄儀礼の、受け皿
  • 食器・給水器——食事と、水分摂取の、御膳
  • 爪とぎ——爪の儀を、家具の代わりに、受け止める、供物
  • キャットタワー・棚・猫ベッド——垂直空間と、休息の、御座
  • 隠れ場所(カプセル・ケージ・段ボール等)——静養と、避難の、御座

これらの、選定と、配置が、神の、心身の状態を、直接、決める。

図1 土曜の午後3時、組み立て前の、キャットタワーの、段ボール

なぜ、配置か——器物と、空間は、別物である

多くの信者が、「必要な物を、買って、置く」ところで、止まっている。

猫タワーを、買う。トイレを、買う。爪とぎを、買う。買ったら、空いている、壁際に、置く。これが、平均的な、猫飼いの、姿である。

しかし、この「空いている壁際に置く」が、神の日常の、質を、大きく、決める

  • トイレが、食器の、隣に置かれていれば、神は、食事中に、排泄臭を嗅ぎ続ける。食欲は、確実に、落ちる
  • 爪とぎが、一箇所だけ、廊下の奥に置かれていれば、神は、ソファの角で、代替の爪研ぎを、行う
  • キャットタワーが、窓のない内壁に、置かれていれば、神は、そこに、登らない。購入費用が、そのまま、空中に、消える
  • ケージが、リビングの、最も賑やかな場所に置かれていれば、隔離期の神は、恐怖で、食事を、拒む

器物は、買えば済む。空間は、設計しなければ、整わない

本書が、記述するのは、この、**「空間の設計」**の、正確な、手順である。

接続する五訓

本書で、実装する訓は、主に、二つである。

  • 第三訓「猫に金を惜しむな」——質の良い具足に、投資する
  • 第四訓「猫の地位を上げよ」——神の動線と、快適領域を、最優先に、家具配置を、決める

補助として、**第二訓「人が変われ・道具で解決」**が、入る。人間の意志で「爪を研がないで」と、言うのではなく、爪とぎを、正しい場所に、置く。道具で、解決する。

全八章の、構成

  • 第二章 部屋の基本設計——動線、勢力範囲、三次元の領土
  • 第三章 トイレの、選定と設置——排泄の御座
  • 第四章 食器・給水器の、選定と配置——御膳の御座
  • 第五章 爪とぎの、種類と配置——爪の儀の、受け皿
  • 第六章 キャットタワー・棚の、垂直空間設計——上下の領土
  • 第七章 ケージ・寝床・隠れ場所——静養と避難の、御座
  • 第八章 結び——具足は、神意を、引き出す器である

段ボールを、開ける前に、まず、部屋の設計図を、頭の中に、引く。それが、第二章である。

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