2026-04-23
猫観測の自動化——ペットカメラ・給餌器・体重計・AIによる医療記録の全体設計
第 3 章 / 全 8 章
第三章 ペットカメラの、選定
ペットカメラは、観測システムの、中核である。
カメラ一つで、神の位置、姿勢、活動量、食事・水分摂取の瞬間、そしてトイレの使用頻度まで、ほぼ、掴める。他の機器は、カメラの補完である。
◆ ペットカメラ、主要機種の比較(2026年時点) ◆
| 機種 | 価格帯 | 給餌機能 | 双方向通話 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Furbo 360°(Tomofun) | 約 25,000円 | おやつ投げ可 | 可 | 360°自動追尾、AI鳴き声検知、サブスクでクラウド録画 |
| Petcube Bites 2(米) | 約 20,000円 | おやつ投げ可 | 可 | 米国製、おやつ発射、Alexa連携、クラウド録画別料金 |
| Anker Eufy Indoor Cam 2K | 約 5,000〜8,000円 | なし | 可 | microSD録画、ローカル保存中心、AI動体検知 |
| TP-Link Tapo C220 | 約 4,000〜6,000円 | なし | 可 | 2K解像度、microSD、最小価格帯 |
| SwitchBot 見守りカメラ 3MP | 約 5,000円 | なし | 可 | SwitchBotエコシステムと統合可能、国内流通安定 |
初めて導入する信者には、Anker Eufy または TP-Link Tapo を推奨。給餌機能付きが必要ならFurbo
選定の、四つの軸
ペットカメラは、以下の四軸で、選ぶ。
1. 映像品質(解像度・夜間視認性)
- 最低限——1080p(Full HD)、暗視モード搭載
- 推奨——2K(1440p)、暗視モード20段階以上、遠赤外線
- ハイエンド——4K、カラー暗視対応
2K以上の解像度があれば、神の瞳孔の大きさ、呼吸の上下、耳の角度まで、画面越しに、読み取れる。これは、体調変化の早期発見に、直結する。
2. 視野角と、自動追尾
- 固定型(110〜130度)——安価、設置が容易、特定の場所(食事スペース、水飲み場)の定点観測に最適
- 首振り型(水平360度)——部屋全体をカバー、Furbo 360°、TP-Link Tapo C520WS 等
- AI 自動追尾(猫を自動で追う)——Furbo 360°、Petcube Bites
1LDK の場合、固定型を2台(リビングと食事スペース)の方が、首振り1台より、安定している。カメラが動くと、瞬間的な記録で、肝心の姿勢が、消える。
3. 給餌・おやつ投げ機能
Furbo の「おやつ飛ばし」、**Petcube Bites の「発射機能」**は、一見、可愛い。しかし、運用上、二つの注意が、ある。
- 肥満管理との両立——リモートでおやつを飛ばす分、一日の総カロリー管理に、取り込む
- 誤動作での、過給——ペットの様子見で、何度も押しすぎて、一日の上限を超えることが、ある
これらは、**自動給餌器(第四章)**の方が、スケジュール管理と量計測に、優れる。おやつは、対面での儀式に、残してもよい。
4. 録画保存の、仕組み
- クラウド録画——月額500〜1,500円のサブスクが多い。過去7〜30日を、遡って、確認できる
- ローカル録画(microSD カード)——一度購入すれば、追加費用なし。Anker Eufy、TP-Link、SwitchBotが、得意
- ハイブリッド——ローカル+クラウドの併用、冗長性が高い
慢性疾患を抱えた神の場合、ローカル録画の継続7日以上を、推奨する。発作や異常行動が起きた際、獣医に、映像を見せることで、診断の精度が、上がる。
設置場所の、原則
カメラ本体は、以下の位置に、設置する。
- 高さ——床から1.2〜1.8m(猫の視野と重ならない位置)
- 視野——水飲み場、食事スペース、主要な寝床のいずれか2箇所を、同時に捉える角度
- 電源——コンセントから1.5m以内、または、長めのUSBケーブル(3〜5m)で届く位置
- 落下しない場所——猫が登れる棚の上は、避ける。落下して壊れる、または、猫が怪我をする可能性
複数台設置の場合:
- カメラ1——リビング全景(自動追尾型、または広角固定型)
- カメラ2——食事・水飲み場の定点(解像度重視)
- カメラ3(余裕があれば)——脱走警戒位置(玄関、窓際)
初心者への、推奨構成
初めての信者には、以下を、推奨する。
- Anker Eufy Indoor Cam 2K 1台(5,000〜8,000円)
- microSD カード 128GB(2,000円前後)
- 設置は、リビングの棚、視野に水飲み場と食事スペースを捉える位置
これで、一台8,000円以下の初期投資で、観測基盤が、立ち上がる。追加機能は、慢性疾患が診断されてから、または、多頭飼育になってから、段階的に、足せばよい。
カメラが、整ったら、次は、自動給餌・給水器、である。