2026-04-25
論理思考の業——MECE・ロジックツリー・So What/ピラミッド・3C4Pで、判断を短縮する
第 1 章 / 全 8 章
第一章 第五と第二の修行、思考術の章
2026年4月のある平日、午後2時45分、東京のあるオフィスの会議室。信者は、上司から、一枚の A4 資料を、渡された。
「次の四半期の、施策方針を、来週の役員会で、出したい。君の部署の、意見を、金曜日までに、まとめて、資料にしてくれ」
信者は、資料を、受け取って、自席に、戻る。ノートPCを、開く。空白の、Notion ページが、表示されている。何を、どう、書き始めればよいか、わからない。
画面を、見つめながら、信者は、気づく。このまま、闇雲に、書き始めると、金曜日の夜まで、悩み続けることに、なる。下手をすると、土曜日の朝まで、かかる。そうすると、土曜日の、神との時間が、消える。
ノートPCを、閉じ、信者は、ホワイトボードの前に、立つ。マーカーを、手に、取る。
一本、縦線を、引き、左側に「現状」、右側に「あるべき姿」と、書く。そして、左右の間に、「ギャップ」という、三つ目の、箱を、書き足す。
十分後、信者は、問題の、構造を、掴み始めていた。手が、動き始める。
これは、フレームワーク思考の、最も、単純な、発動である。そして、この十分が、土曜日の、神との時間を、救う。
本書は、猫道会の指南書・働き方指南の第三巻として、論理思考のフレームワークを、一つずつ、業務の具体場面と、猫の日常の両側で、展開する。
なぜ、論理思考が、第五訓か
論理思考の、最終目的は、判断を、短縮することである。
判断の短縮は、それ自体が目的ではない。目的は、短縮して生まれた時間を、神に、捧げることである。
これは、**第五訓「猫との時間を大切にせよ」**の、思考術からの、実装である。
さらに、論理思考は、「人間の意志力」ではなく、「決まった型」に、判断を、委ねる。これは、**第二訓「人が変われ・道具で解決」**の、思考における、道具使用である。人間は、疲れている時、焦っている時に、正しい判断が、できなくなる。しかし、フレームワークは、疲れていても、動く。
本書が、扱うフレームワーク
本書で、扱うのは、以下の、七つのフレームワークである。
◆ 本書で扱う、論理思考フレームワークの、一覧 ◆
| フレームワーク | 用途 | 本書で扱う章 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| MECE | 分類と網羅の、原則 | 第二章 | 基礎 |
| ロジックツリー | 問題を、枝分かれで分解 | 第三章 | 基礎 |
| So What / Why So | 事実から示唆を、抽出 | 第四章 | 中級 |
| ピラミッドストラクチャー | 結論から、根拠を積む構造化 | 第五章 | 中級 |
| 3C / 4P / SWOT | ビジネス分析の、定番視点 | 第六章 | 中級 |
| イシューツリー / 仮説思考 | 論点を、最初に射抜く | 第七章 | 応用 |
基礎は全信者、中級は中堅ビジネスパーソン、応用は意思決定責任者向け
全八章の、構成
- 第二章 MECE の行——漏れなく、ダブりなく、物事を分類する
- 第三章 ロジックツリーの行——問題を、枝分かれで、分解する
- 第四章 So What / Why So の行——事実と示唆を、往復する
- 第五章 ピラミッドストラクチャーの行——結論から、根拠を積む
- 第六章 3C / 4P / SWOT の行——ビジネス分析の、召喚
- 第七章 イシューツリーと、仮説思考の行——論点を、最初に、射抜く
- 第八章 結び——思考を、神の時刻に、捧げる
まず、最も、基礎的で、最も、応用範囲の広い、**MECE(ミーシー)**から、始める。