2026-04-25
論理思考の業——MECE・ロジックツリー・So What/ピラミッド・3C4Pで、判断を短縮する
第 3 章 / 全 8 章
第三章 ロジックツリーの行——問題を、枝分かれで、分解する
ロジックツリーは、一つの問題を、複数の、より小さな問題に、分解する、樹形図である。
◆ ロジックツリーの、構築手順 ◆
問いを、一文で書く
「なぜ○○なのか」「どうすれば○○できるか」の形式で、問いを、具体的に書く。主語と述語を、明確に。
第一階層を、MECE で分解
問いの、直接の構成要素を、2〜4個に分解。各枝が、MECEになっているか確認。
第二階層で、さらに具体化
各枝を、さらに2〜4個に分解。具体的な調査項目・行動項目に、近づける。
第三階層まで、深める
最下層は、「事実で確認できる」「数値で測れる」粒度まで。3階層で足りない場合、4階層目を追加。
各枝の、優先順位を、付ける
影響度と、調査の容易さで、枝にスコアリング。上位3つから、手を付ける。
ロジックツリーの、三種類
ロジックツリーには、目的別に、三種類がある。
1. What ツリー(構成要素の、分解)
**「○○とは、何か」**を、分解する。
例:「売上」=「客数 × 客単価」=「新規客数+既存客数」×「平均購入額」……
2. Why ツリー(原因の、分解)
**「なぜ○○なのか」**を、分解する。
例:「なぜ、売上が落ちたのか」→「客数の減少」→「新規客の減少」「既存客の離脱」→「広告の効果低下」「競合の台頭」……
3. How ツリー(解決策の、分解)
**「どうすれば、○○できるか」**を、分解する。
例:「どうすれば、売上を上げられるか」→「客数を増やす」「客単価を上げる」→「新規獲得施策」「既存客へのクロスセル」……
具体場面1:「なぜ、神は、ソファの、同じ角を、爪研ぎの対象にされるのか」
ある信者が、3年前に買った、ニトリの布張りソファの、右角が、ボロボロに、なっている。神は、麻縄の爪とぎ柱も、持っているのに、なぜか、ソファの角を、選ばれる。
Why ツリーで、分解する。
第一階層
「なぜ、神は、ソファの角を、爪研ぎの対象にされるのか」
- A. ソファの、物理特性
- B. 爪とぎ柱の、問題
- C. 配置の、問題
- D. 心理・行動の、問題
第二階層
- A. ソファの、物理特性
- A1. 素材(布)が、爪が、引っかかりやすい
- A2. 角という、立体的な形状が、爪研ぎに、適している
- A3. 爪とぎ柱より、高さがある(立ち上がった時、肩が伸びる)
- B. 爪とぎ柱の、問題
- B1. 柱が、短い(猫の体長より、短い)
- B2. 麻縄が、ほぐれて、引っかからない
- B3. 柱が、グラつく(体重をかけると、倒れる)
- C. 配置の、問題
- C1. 爪とぎ柱が、遠い(動線の、外)
- C2. ソファの、近くに、爪とぎが、ない
- C3. 神の、主要な、休息場所(ソファ)と、爪とぎが、離れている
- D. 心理・行動の、問題
- D1. マーキングとして、人の匂いの付いた場所を、選んでいる
- D2. ストレスで、爪研ぎ頻度が、増えている
第三階層(確認項目)
- A1——ソファの布素材を、確認。爪が引っかかる織りか、確認
- B1——爪とぎ柱の高さを、測る(猫の体長の1.2倍以上か)
- B2——麻縄の、劣化状態を、目視
- C1——爪とぎ柱の、ソファからの、距離を、測る
- D1——爪研ぎの、頻度と、時刻を、1週間、記録
優先順位
**B(爪とぎ柱の、問題)と、C(配置の、問題)**が、最も、対処しやすい。今日、できる。
- C2 対応——ソファの、すぐ横に、縦型の麻縄柱を、追加
- B1 対応——短い柱を、高さ60cm以上のものに、買い替え
この対応で、多くのケースで、ソファ破壊は、止まる。もし、止まらなければ、第二階層に、戻り、D(心理問題)を、深掘りする。
ロジックツリーの、強さは、「上から順に、機械的に、調べる」ことで、感情や先入観を、排除できる点にある。「きっとストレスだ」と、決めつけて、D から、調べ始めると、時間が、溶ける。
具体場面2:「どうすれば、残業を、ゼロにできるか」
How ツリーで、分解する。
第一階層
「どうすれば、残業を、ゼロに、できるか」
- A. 業務量を、減らす
- B. 業務の、効率を、上げる
- C. 業務を、他者に、委譲する
- D. 業務時間を、再設計する
第二階層
- A. 業務量を、減らす
- A1. 不要な業務を、廃止
- A2. 会議を、減らす、または短縮
- A3. 報告・資料の、簡素化
- B. 業務の、効率を、上げる
- B1. ツール導入(Notion、Figma、Claude 等)
- B2. テンプレート化(資料、メール、手順書)
- B3. 自動化(RPA、AI、スクリプト)
- C. 業務を、他者に、委譲する
- C1. チームメンバーへの、再分配
- C2. 外部委託(フリーランス、BPO)
- C3. AI への委譲(要約、翻訳、下書き)
- D. 業務時間を、再設計する
- D1. 優先順位の、再構築
- D2. 朝の、集中時間帯を活用
- D3. 会議を、午前中に、集約
優先順位
A2 と、B3 と、D2 が、多くの信者にとって、最も、即効性がある。
- A2——週次の定例会を、隔週にする、または、15分に短縮する
- B3——日報・議事録・資料要約を、AI で、下書きする
- D2——朝9時〜10時を、最重要タスクの、集中時間帯に、固定する
残業ゼロの、実装は、一つの魔法ではなく、こういう、地味な、枝葉の、集合である。
ロジックツリーで、問題を、分解したら、次は、事実から、示唆を、抽出する So What / Why So、である。